カウンセリング内容

カウンセリング内容

 

 

 

 
面接形態
 
▶当オフィスでは,相談内容やご希望によって面接形態を適宜選択していただけます。
個人面接

カウンセラーと来談者が1対1の面接を通して相談内容にじっくりと向き合います。

合同面接

夫婦(カップル)やご家族など,複数人での来談も歓迎いたします。家族療法のトレーニングを受けたカウンセラーが対応いたします。合同面接ではカウンセラーが2名で担当する場合がございます。

オンライン面接

オンラインカウンセリングではZOOMを使用します。体調不良で来談しにくい方,遠方にお住まいの方,新型コロナウイルス感染が不安な方など,来談が困難な方でも面接が可能です。

相談内容
 
▶当オフィスで対応している主な相談内容です。
夫婦(カップル)・家族関係

パートナーとの問題(浮気や不倫,モラハラ,DV,セックスレス,子育ての不一致,離婚など)や,家族内の葛藤(親子間やきょうだい間の不和など)は多様で多岐にわたります。精神的な支えになるはずの家族が苦痛や危機をもたらします。しかし,長い関係性のプロセスにおいては,こうした葛藤は誰にでも生じうるともいえます。

ひきこもり

ひきこもりの長期化・高齢化が指摘されており,「8050問題」は差し迫った社会問題といえます。本人だけでなく,生活を共にするご家族の負担も大きいです。一方,ひきこもりから脱して何らかの社会参加を果たした人たちも少なからずいます。ひきこもりという長いプロセスのなかで,その時々に合った対応について考えていきます。

発達障害

生きづらさの背景に発達障害が影響していることがあります。人の考えていることがわからない,同じミスを繰り返す,対人関係で衝突が多いといったトラブルは,自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD),学習障害(LD)の特性によって引き起こされがちです。こうしたことが積み重なると,自尊心の低下につながります。

職場ストレス

職場の人間関係や過重労働,ワークライフバランスなど,仕事にまつわるストレスは尽きません。昇進で調子を崩す方もいらっしゃいます。高じればうつ病の発症リスクが高まり休息が必要になります。休職と復職を繰り返せば離職を余儀なくされることもあるでしょう。当オフィスでは再発防止を重視して慎重に復職・転職をサポートいたします。

不安(パニック障害・強迫性障害)

不安は危険回避に欠かせない感情ですが,過剰になると日常生活に支障をきたす症状となります。パニック障害や強迫性障害,社交不安障害,心気症,恐怖症などがありますが,近年認知行動療法では治療効果のエビデンスが蓄積されつつあります。ご希望により認知再構成法や曝露反応妨害法を実施いたします。

うつ病

うつ病には身体症状(睡眠や食欲の異常,倦怠感など)と認知症状(憂鬱な気分や意欲の低下,悲観的思考など)があります。治療法は①休養,②薬物療法,③カウンセリングに大別されます。カウンセリングでは認知症状に介入する認知行動療法や,活動性の向上に焦点を当てた行動活性化療法などがあります。うつ病と双極性障害では対応が異なるため両者の鑑別は重要です。

アダルトチルドレン(AC)

ACは診断名ではありませんが,ACの特徴が自分によく当てはまるという方がいます。「疲れているのに休めない」「人の世話はするけど自分のことは後回し」「自分の気持ちや,自分がどうしたいのかわからない」「さびしい・悲しい・助けてが言えない」「むなしいのに何が足りないかわからない」「自分が大切な存在だと思えない」などです。いくつかのワークを用いて自己の内面に取り組みます。

トラウマ・PTSD

トラウマは「心の傷」といわれ,苦痛を伴う出来事(犯罪被害、事故、災害、虐待、DV、ハラスメント、いじめ等)によって生じますが,「脳や身体」にも影響があることがわかっています。トラウマ記憶の再体験(フラッシュバック)や,常に安心できない感覚(警戒,緊張,恐怖)が続くとPTSDとなります。近年では単回性トラウマだけでなく,長期間にわたる家庭内暴力や,小児期の反復的な虐待(愛着の混乱)などにより生じる「発達性トラウマ障害」や「複雑性PTSD」が指摘されています。これらは解離性障害や身体表現性障害など,他の精神疾患の下地になりうると考えられています。

原因不明の身体症状(痛み・しびれ・疲労感)

医学的に説明がつかない身体の痛みのなかには,心理的要因が影響している場合があります。例えばトラウマ体験(反復的・長期的なもの含む)の影響であったり,疾病利得(病気によって周囲から庇護や注目を得られる,休める等)の学習による症状再燃が想定されています。また,ご本人のなかで生理的症状と心理的症状が相互に区別がつき難く,その結果として慢性疼痛が生じている可能性もあります。同じ体験をしても症状が出る人と出ない人がいるのは,遺伝的・生物学的脆弱性(生まれつき症状に出やすい)に個人差があるためだと考えられています。

▶ここに挙げた項目には重複する部分があり,複数の項目に該当する方がいらっしゃると思います。また,ここには記載されていない相談内容が加わる方もいると思います。当オフィスでは他の治療機関でうまく解消しなかった相談内容にも積極的に対応いたします。

 

心理検査
 
▶当オフィスで実施している主な心理検査です。
知能検査

知能検査にはWAIS-Ⅳを使用します。適用年齢は16歳0ヵ月~90歳11ヵ月です。知能を4つの指標(言語理解,知覚推理,ワーキングメモリー,処理速度)でとらえ,全検査IQを算出します。同年齢集団における個人の位置を知るだけでなく,個人内の強みや弱みを把握することができます。

ロールシャッハテスト

ロールシャッハテストはパーソナリティについて多くのことが知れます。例えば,ご自身のストレス耐性や感情面の対処スタイル,認知や思考の特徴,自己イメージや他者イメージのあり方,対人場面での行動特徴などについてです。解釈には包括システム(エクスナー法)を採用します。

発達特性評価検査

「自分の発達特性を知りたい」と相談に来られる方は少なくありません。発達障害の特性を多面的にとらえる発達特性評価尺度を用いて,ご自身の発達特性を丁寧に検討いたします。生育歴の聞き取りも行うため,幼少期を知るご家族が同席されると評定の精度がより高まります。

▶この他にも多くの心理検査がございます。ご希望の方はご相談ください。

 

ツールやワークを用いたカウンセリング
 
▶取り組む課題や症状を設定し,より改善・解消への志向性が高いセッションを実施いたします。
認知行動療法

ヒトの四大機能(認知・感情・行動・生理)の相互作用のうち,比較的自分で動かせる余地の大きい「認知」と「行動」に焦点を当て,やり方を変えたり選択肢を増やしたりすることで症状消失や気分改善を目指します。効果研究も盛んに行われていて治療の効果が確認されています。マインドフルネスのように身体感覚に焦点を当てる技法も取り入れられています。

ホログラフィートーク

ホログラフィートークは感情や身体症状の意味を読み取り,解決し,自らを癒すプロセスをセラピストが援助する心理療法です。イメージを用いて過去に退行するワークで,問題解決と癒しの技法がちりばめられています。高い安全性のもと,単回で問題場面に到達してリソースの獲得まで達成できるため,クライエントの納得感・満足感が高い技法と言えます。これまで難治と考えられてきた愛着障害や,トラウマ・PTSD,複雑性PTSDへの適用が可能です。原因不明の身体症状にも有効な場合があります。

アンガーマネジメント

「怒り」はあらゆる人間関係で生じるものですが,その扱い方は難しく,衝動的に怒りを出し過ぎてしまう人もいれば,逆に怒れない・怒り方がわからないという人もいます。アンガーマネジメントではまず怒りに関する基本的な知識を紹介し,怒りが生じてきたときの具体的な対応を学びます。また,信頼関係を損なう悪循環の説明から,安心感や親密さにつながるコミュニケーションまでを体系的に学んでいきます。