オフィスの紹介

オフィスの紹介

 
代表カウンセラー ご挨拶
 
 当オフィスのホームページにお越しいただきありがとうございます。
 
 小さい頃,自分の家族と友だちの家族を比べて「うちと随分違うな」「いろんな家族があるんだな」という漠然とした疑問を感じたことはありませんでしたか?私はありました。現場に出てそこそこの年数が経った今でもそう思うことがあります。子どもの頃から運動ばかりしていた私が,大学に入ってからは「家族」や「人の心」に関心を持ち続けていられるのは,それだけ幅広く奥深いものだからなのだと思います。資格をとってからは医療,教育,福祉の現場でたくさんの相談を受けてきましたが,そこで感じたのは「やっぱり家族の影響は大きい」という当たり前のことの再確認と,「個人と家族の両方をみてくれる機関は意外と少ない」ということです。そこで,地に足をつけて「個人と家族」を継続的にサポートできる場所にしたいという思いで,聖蹟カウンセリングオフィスを開設しました。

 心理学が誕生して140年余り(家族療法が誕生して70年ぐらい)になりますが,インターネットが普及したこの20数年間に行き交った情報量は突出していて,それ以前の時代とは一線を画します。精神医学の診断体系は再編されてより精緻化されてきましたし,心理療法では特定の症状に特化した技法が開発されその精度を高めています。時代に遅れないようにすることは大変ですが,最新の知見や技法を身に付けるためにこつこつと学習を続けています。聖蹟カウンセリングオフィスでは,カウンセラーの知識・技術・経験を総動員してご相談に対応いたします。

2020年7月24日
代表カウンセラー
花嶋 裕久

カウンセリングについて
  
 ところで,カウンセリングの営みとは何なのでしょうか。人は「安心」「感謝」「思いやり」「愛」「優しさ」「楽しみ」「喜び」「分かち合い」「一体感」といった感情が身体を満たしているときは幸せを感じるようです。一方,調子が悪いと「憎しみ」「敵意」「妬み」「恨み」「不満」「怒り」「悲しみ」「軽蔑」「絶望」といったネガティブな考えが頭の中に増えてきます。これが長引くと不幸になります。
 
 しかし,人が常に不幸でいるわけではないですし,生まれた時から不幸だったわけではないでしょう。普段は幸福と不幸の割合が半々ぐらいだったのが,何かのきっかけ(出来事)で不幸の割合が多くなってしまうことがあります。例えば,ある人が不幸になったのは大切な人を失ったからかもしれません。事故や事件に遭ったからかもしれません。ある人がネガティブになっているのは,誰かとの関係性に悩まされているからかもしれません。またある人は,不遇な生育歴のなかで不幸を培ってきたのかもしれません。
 
 私たち臨床心理士・公認心理師は,来談者のそうした過去から現在のプロセスを辿り,幸・不幸の起源を吟味し,ふさわしい手法を用いて来談者の幸福を取り戻すためにカウンセリングを続けているのかもしれません。そういった意味で心理士は,来談者の幸せを高める技術を日々研鑽(研究)していると言えるかもしれません。

理念とポリシー
 
 聖蹟カウンセリングオフィスは,来談者のニーズに応えるため必要なことは何かを第一に考えて支援方針を組み立てます。私たちのカウンセリングで行っていることの意図を明快に,わかりやすい言葉で説明し,来談者の理解と納得を確認しながら,問題解決のための支援を協働的に進めていくことをお約束します。一方でカウンセリングが万能ではないことを認め,私たちの支援方法では不十分だと判断すればより適切な機関をご紹介いたします。

 相談内容によっては関係者(パートナー・家族・職場の人など)を呼んでの合同面接を提案する場合がございます。個人は家族(組織)から少なからず影響を受けており,逆に個人が家族(組織)に与える影響もまた大きいからです。当事者だけでは話し合いにならなくても,カウンセラーが入ることで話し合いが進む場合があります。また,本人が来談を望まなければ,ご家族だけのカウンセリングも可能です。相談状況に応じて面接形態をアレンジいたしますが,最終的には来談者のご意向を尊重いたします。